名古屋北地区春のバス旅行「奈良”西の京”の旅」のご報告
5月9日、あいにくの雨模様の中、35名の協力を得て、定期集合場所の黒川木曽路店前を出発し奈良”西ノ京”へとバスを進め、最初の目的地である薬師寺へ、
薬師寺は「法相宗[ほっそうしゅう]」の大本山です。朱塗りの回廊を巡らした薬師寺は、天武天皇により発願(680)、持統天皇によって本尊開眼(697)、
更に文武天皇の御代に至り、飛鳥の地において堂宇の完成を見ました。その後、平城遷都(710)に伴い現在地に移されたものです。
昭和に西塔・金堂が復元、平成15年に大講堂が再建された。朱と緑が目に鮮やかな金堂は、裳階をつけた華やかな龍宮造り、白鳳時代の姿に再建されたもので、
堂内には、本尊の薬師如来坐像と日光・月光菩薩立像を安置。薬師如来が中央に据えられ、向かって右が日光、左が月光菩薩、三体あわせて「薬師三尊像」と
呼びいずれも白鳳彫刻の傑作で国宝、柔らかな動きのある姿態をじっくり拝観したい。また本尊の台座も国宝、白鳳期のものでギリシアやペルシャ、インド、
中国などの文様が組み合わされていることから、当時すでに国際交流が盛んだったことが分かる。
朱塗りの麗々しい西塔は、風雨を経た東塔と鮮やかなコントラスを見せる、両塔が並び建つ風景はまさに西の京のシンボルである。
現在は平成10年よりユネスコ世界遺産に登録されています。






昼食は、奈良市内にある ホテルアジール奈良アネックスにて和定食をいただきました。
その後、西の京”平城京遷都1300年”を記念して復元された平城京のメインストリート朱雀大路の北端にそびえる巨大な朱塗りの楼門が平城京の正門である
高さ20メートル超、柱から柱の距離約25メートルの壮大な弐重門の「朱雀門」をバスの中から見学し、次の目的地”唐招提寺”に向かった。
唐招提寺は、天平時代後期、僧が戒律を学ぶための道場として759年に創建された名刹で、天平らしい大らかさを色濃く残している。
広々とした境内には、金堂、講堂、宝蔵、鼓楼(いずれも国宝)をはじめとする伽藍が立ち並んでいます。開祖の鑑真が唐から苦難に耐えて渡来した経緯は、
井上靖の小説「天平の甍」で広く知られている。唐招提寺の講堂(国宝)は平城宮の東朝集殿を移築・改造されたもので、奈良時代宮廷建築の唯一の遺構として
極めて貴重なものです。天平彫刻の傑作も数多く安置されており、特に御影堂の鑑真和上像(国宝)は、わが国に現存する最古の肖像彫刻です。
南都六宗の一つである律宗の総本山です。







帰りのバスの中では、バスガイドの軽快な案内に聞き入ったり久しぶりの旧知との語らいを楽しんだり和気あいあいの中、恒例のビンゴゲームで盛り上がり、予定どおりの時間に帰着することが出来ました。

